2011年8月12日
吉田雄人 横須賀市長 様
日本共産党横須賀市議団
井坂 新哉
ねぎしかずこ
大村 洋子
日頃の市政運営へのご尽力に敬意を表します。
2011年8月8日、防衛省南関東防衛局への本市の問い合わせにより、海上自衛隊横須賀地方総監部地区内と米海軍横須賀基地内に、福島第1原子力発電所の事故で出動した際に発生した放射性廃棄物が保管されていることが明らかになりました。
保管されているものは、海上自衛隊員の防護服や米海軍の「トモダチ作戦」で使用された航空機の除染に使われた布などの低レベル放射性廃棄物とのことです。
福島第1原子力発電所の事故で活動した時のものとは言え、放射性廃棄物であるということを考えるならば、市民にその事実を知らせることなく、それぞれの基地内に保管してきたことは、市民の安全・安心を優先する立場とはいえず、日本共産党横須賀市議団として日本政府、米海軍に対し抗議するものです。
この情報を受け、横須賀市は (1)廃棄物の適正な管理と、速やかな処分(2) 処分した後の市への情報提供をそれぞれに要望するとともに、米海軍には廃棄物の量、形質、保管場所について、今後の処分方法について、廃棄物の保管されている容器等の周囲の放射能レベルについて照会をしています。
しかし、8月6日には「ヨコスカサマーフェスタ」「ネイビーフレンドシップデー」として海上自衛隊施設や米海軍基地の開放をしており、このような放射性廃棄物を保管しておきながら、そのことを知らせることなく施設や基地の開放を行ったことについては、抗議すべきと考えます。
そのような点を踏まえ、日本共産党市議団として、以下の点を市長に要請します。
記
・ 放射性廃棄物の保管について、本市に情報提供をしなかったことについて海上自衛隊、米海軍に対し抗議すること。
・ また、情報提供をしないまま施設や基地の開放を行ったことについて抗議すること。基地開放の点で付け加えるならば、一般人に機関銃を持たせた写真が一部の新聞に掲載されましたが、開放日に米軍が武器を持たせるなどの行為を行ったことについても抗議をすること。
・ 放射性廃棄物を保管するに至った経緯、保管場所や保管方法、保管場所周辺の放射性レベルの測定など、具体的な情報提供を求めること。また、その情報を市民に公表すること。
・ 放射性廃棄物の処分方法について、迅速な決定とその内容を公表するよう求めること。
以上