6月定例議会は6月7日から6月25日に渡り開催され、日本共産党市議団は6月7日と6月10日に各議員が一般質問を行い、各常任委員会で議案審査を行いました。
最終日は議案第50号(補正予算)から議案第64号の採決、請願第2号・第3号の採決が行われました。
補正予算(第2号)に反対しました。
議案第50号一般会計補正予算(第2号)は、賛成できる項目もありましたが、賛成できない項目が2つあり、反対しました。
1,保育園の民営化
一つ目は、公立保育園再編実施計画に基づく、市立船越保育園の建て替え整備費用と、民営化を前提とする移管法人を選定するための委員報酬の計上です。
日本共産党市議団は保育サービスの質の向上や保育士の安定確保が喫緊の課題だからこそ、公立保育園は民営化ではなく、市が責任をもち、知見の蓄積をいかし、地域に根ざした公立保育園として運営することが望ましいと考え、関連する議案第52号と議案第56号ともに反対しました。
2,PFI方式による公園整備
二つ目は、大矢部弾庫跡地の整備及び運営を行う事業者選定のための補正予算です。
大矢部弾庫跡地は1939年に旧軍施設となり、戦後は海上自衛隊が弾火薬を保管していました。その後自衛隊の整理・統合計画により、機能は比余宇弾庫(田浦港町)に移転されました。横須賀市は大矢部弾庫跡地を取得し公園として整備する方向で検討しています。
日本共産党横須賀市議団は、公園整備にあたってのコンセプト「人と人、人と自然をつなぐウェルビーイング・プレイス~今ある自然環境を大切に守るとともに、非日常を体感し、心と身体を健康にする場所~」については、賛同するところです。しかしパークPFI方式での整備・運営を検討しているとのことで、反対しました。
パークPFIは、事業者が公園内で営業を行い、その収益で公園の維持管理をするという手法です。事業者は収益が目的ですので、公園の公共性が損なわれるのではないかという懸念があります。周囲にお住いの方々も、公園としての活用を期待しているとのことですので、公益性を重視するべきではないかと考えます。関連する議案第54号とともに、議案第50号一般会計補正予算(第2号)に反対しました。
その他の議案を採決しました
放課後児童支援員の基準緩和に反対しました
議案第57号は放課後児童支援員確保の課題対応のため、放課後児童支援員の基準を緩和するものです。
現在、放課後児童支援員は、教員免許や保育士などの有資格者のほか、2年以上学童クラブ等に勤務するなどの要件に該当した上で、認定資格の研修を受けた人でなければなりませんが、研修を2年以内に修了することを予定している人も加えるという条例改正です。
今年4月から5月にかけて行ったパブリック・コメントに、104人の方から200件のご意見が寄せられました。たくさんのご意見の中に、「今回の改正内容については、もっと意見を集めることにしてから方が良いのでは。また、指導員の声など参考にするべきことはまだまだあるように思う」というご意見もありました。
学童クラブの支援員は専門職です。子ども一人ひとりを多面的に理解しつつ、健やかに成長する生活の場をつくるには、専門的知見と経験のある支援員が必要です。市民のご意見も尊重し、議案第57号に反対しました。
日本政府に核兵器禁止条約の署名及び批准を求める請願に賛成しました。
請願第2号「日本政府に核兵器禁止条約の署名及び批准を求める意見書提出について」の請願に賛成し、大村洋子議員が討論を行いました。残念ながら賛成少数で、否決となってしまいました。自治体にできる核兵器廃絶の行動だと思うのですが…
本会議最終日には追加議案も提出され、賛成しました。後日追記します。