(秘書課長に、市長への要望書を手渡す市議団)
吉田雄人市長 様
2016年12月21日
日本共産党横須賀市議団 大村洋子・ねぎしかずこ・井坂なおし
「沖縄のMV22オスプレイ墜落事故に強く抗議し、横須賀への飛来、離発着を拒否するよう求めます」
12月13日午後9時30分頃、米海兵隊の「MV22オスプレイ」が沖縄県名護市の海岸浅瀬に墜落しました。機体は大破、乗組員5人のうち2人が負傷するという米海軍安全センターが「最も深刻な事故」にあたる「クラスA」に指定した重大事故となりました。墜落現場は民家が並ぶ集落からわずか数百メートルのところであり、取り返しのつかない事故となる可能性すらありました。
私たちは人口密集地にある普天間基地へ構造欠陥機オスプレイを24機も配備していること自体に強い憤りを覚えます。加えて日没後にあえて危険な空中給油を行うという傍若無人な米海兵隊の振る舞いを許すことはできません。
このように沖縄県民の生命を危険にさらす重大事故にも関わらず、在沖縄米軍トップのニコルソン第3海兵遠征軍司令官は「住宅上空を飛ばなかったことを感謝されるべきだ」「飛行士は英雄だ」と語り、反省するどころか日本国民の怒りを増幅させています。
また、時を一にして、普天間基地では別のオスプレイが機体の不具合で前輪が出ず胴体着陸していたことも判明しています。
現在、オスプレイは沖縄のみならず、全国の上空を飛び回り、すでに本市にも2014年10月に初めて飛来し、今年5月にも米海軍基地で離発着が確認されています。本市を母港とする自衛隊のヘリ空母「いずも」への発着艦訓練も今夏行われ、来年、2017年の後半には、横田基地に特殊作戦部隊輸送用米空軍の「CV22オスプレイ」の配備が予定されていることから、このままいけば本市への飛来、離着陸も頻繁に行われるのではないかと危惧されます。米海軍公表の戦略文書には「C2グレイハウンド」に代えて「CMV22オスプレイ」を2020年から横須賀に配備・計画と明記されています。まさに海兵隊のオスプレイを皮切りに、空軍、海軍と米3軍によるオスプレイが我が国の上空を飛び回るという異常事態です。
私たちは横須賀市民が安心して暮らしてゆけるよう、欠陥機であることが明らかであり、危険なオスプレイが飛来、離発着を行わないよう市長には日米政府に対し毅然と態度表明をしていただきたく要望いたします。