日本共産党横須賀市議団

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よこすかから平和を発信 原子力空母NO!
議会での発言
2019年9月13日

《平和モニュメント》を撤去/新設するという補正予算案の議会への提案は、市民からの合意も、制作者からの納得も得てのものではなかった。これでいいのでしょうか①

平和モニュメント完成

キラキラ輝くステンレスの表面に「核兵器廃絶・平和都市」の文字が刻まれた、平和モニュメント。

このモニュメント、30年近く、中央公園のてっぺんから

「核兵器のない平和の宿る天上界(宇宙)と人間の住む地上が交流・対話のできる発信」

をしてきました。

横須賀市議会史(記述編Ⅲ)第1部第3章 「市政の基本理念と横須賀市議会」 の第1節の二 「平和モニュメントの建設」 に当時の写真が載っていました。

転載させていただきましたが、完成記念のテープカットは、雨の中だったんですね。

あちこちの高台から、市役所からも3階以上であれば、深田台の方角の空に突き出ているのがよく見えます。

市役所から見える平和モニュメント

ところで、このモニュメントのそもそもの生みの親は市民であったこと、市議会史を紐解くと、わかります。

まず、建設の直接のきっかけは、横須賀市議会史(記述編Ⅲ)第1部第3章「市政の基本理念と横須賀市議会」 の中に記されています。

その第1節の二 「平和モニュメントの建設」 には、平成元年5月23日に召集された市議会の冒頭に当時の横山市長が「核兵器廃絶・平和都市宣言」を行い、市議会とのやり取りを経て、建設に至った経緯が記されています。

宣言の全文も載っています。

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核兵器廃絶・平和都市宣言

 

世界の恒久平和は全人類の共通の願いである。

横須賀市も、「都市基本構想」において定める「平和都市」の実現をめざし、常にわが国の国是である「核兵器は、持たず、作らず、持ち込ませず」との「非核三原則」が、厳正に遵守されることを強く求め続けている。

このたび、さらに一歩を進めて、さきに行われた本市議会の「核兵器廃絶の決議」に呼応し、あらゆる国の核兵器が究極的に廃絶され、世界の恒久平和が実現されることを願い、ここに「核兵器廃絶・平和都市」を宣言する。

平成元年5月23日

横須賀市長 横山和夫

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そして、市長がこの宣言をするに至ったのは、横須賀市議会が昭和59年に全会一致であげた「核兵器廃絶に関する決議」にうながされてのことでした。

 

横須賀市議会史(記述編Ⅱ)第2部第4章「基地問題と横須賀市議会」の第2節の二「核兵器廃絶の決議」 に、決議の全文が載っています。

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核兵器廃絶に関する決議

 

世界の恒久平和は、人類共通の念願である。

しかるに、こんにち世界各地で武力紛争が絶え間なく続き、際限のない軍備拡大は核軍備の増強をも招来し、人間が互いの生命を尊重し、愛し合う、いわゆる互恵の精神が喪失されつつあり、人類の生存に深刻な脅威を与えている。

横須賀市は、常にわが国の国是である「持たず、つくらず、持ち込まさず」の非核三原則が、厳正に遵守されることを願ってきたが、更にすべての核兵器の廃絶と軍備の縮小を全世界に強く訴え、人類すべてが愛し合える世界の創造に寄与するため、ここに核兵器廃絶平和都市となることを決議する。

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そして、

さらに、

この市議会の決議のおおもとにあったのは、

横須賀市議会史にも、「この時期の議会には、市民から核巡航ミサイル・トマホークや非核三原則などに関したさまざまな請願が提出されていた」との記述もあるように、

基地があるがゆえに、核持ち込みの疑惑を抱き核兵器廃絶を強く望む

市民の声だったと察することが出来ます。

 

このような重みを持つモニュメント、これをいきなり撤去・新設するという議案提案。

これは看過できない、と、市議団は、この議案の審議に団を挙げて取り組んでいます。


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