アスベスト対策について
アスベストの発がん性が明らかになっても使用を続けた国と製造メーカーの責任は、7つの裁判で断罪されています。使用が禁止されて13年になりますが、アスベストが使われていた建物の解体が10年後にピークを迎えます。
市は条例制定の準備中ですが、井坂議員は現状をどのように受け止めているのか市長に認識を質しました。
市長は、「国やメーカーの責任が問われていることは認識しており、対策をしっかり行いたい。健康被害の未然防止、不安解消に努め住民の安全安心のために注力したい」と答弁しました。
温暖化対策と石炭火発について
10月の台風は、横須賀市のみならず、全国に多大な額の被害をもたらしました。内閣府によると、復旧に見込まれる総額は全国で101億円以上と見込まれ、農林水産業に及んだ被害額は約565億円といわれます。
集中豪雨など異常気象の原因の一つである地球温暖化について、市長は井坂議員の質問に対し「一般的に地球温暖化の影響があると考える」と答弁しました。
さらに、久里浜の石炭火力発電所建設計画について、アセスの市長意見を出すときには、審議会の意見を聞き、必要があれば他の意見も参考にしたいと答弁しました。
市民サービス向上につながる職員人事評価制度の改善を
井坂なおし議員は、市職員が業務に専念できるよう、現在の評価制度を見直して、市民サービスの向上につなげる制度にするべきであると提案しました。
市長は「国が進める人事評価制度の運用に苦労しているのは全国同じと思う。本市は制度の見直しをすすめており、職員の負担が軽減できる人事評価制度を考えていきたい。」と答弁しました。
医療に評価制度はなじまない
また、市立病院の指定管理者が導入しようとしている業績評価制度について、井坂議員は「医療や介護職はチームケアが主体であり、評価制度はなじまないのではないか」と指摘しました。
市長は「同感である。一般的に医療や福祉の現場で評価制度があること自体、理解できない」と賛同する意見を表明しました。
井坂議員は、「市長は厳しい意見や批判に耳を傾けてほしい。最後に評価するのは市民である。市役所が頑張っていると市民から言われることが職員のやりがいにつながる思う」と主張しました。
市民の役に立つ所にするようこれからも努力していきます。