日本共産党横須賀市議団

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議会での発言
2023年9月20日

2023年9月定例議会にて議案の討論を行いました。

 日本共産党横須賀市議団は2023年9月19日の横須賀市議会本会議において、議案第87号については賛成、第79号 一般会計補正予算および第82号、第83号、第84号、第85号、第89号については反対の討論を行いました。

議案第87号 横須賀市放課後児童クラブ設置条例中改正について

 議案第87号は長浦小学校放課後児童クラブと野比東小学校放課後児童クラブを公設として設置するための条例中改正です。どちらの放課後児童クラブも現在、小学校内で運営されていますが、運営者より公設へとの希望があり、そのための条例改正となります。保護者会での運営は負担が重く、その解決策として横須賀市放課後児童対策事業計画では公設の放課後児童クラブへの移行を促す方針を示しています。本議案はこの計画に沿っており、保護者の負担軽減につながると思われます。

 一方で、受注法人によっては保護者の声が届かなくなるのではないか、今までの顔の見える運営と大きく変容してしまうのではないかという不安も保護者は抱えているだろうと思います。負担の軽減と、自主的な運営と、どちらかを選ばなければならない状況で悩まれた保護者もいるのではないでしょうか。

 横須賀市の学童保育は保護者の自主的な運営により長く営まれてきました。これは公設の設置が進まなかったからという理由があるにせよ、保護者の学童保育への理想が反映されたものだったのではないでしょうか。多様化が進む中でどのような学童保育が理想なのか、画一的にならないように、そして保護者の意向が反映されるように、支援や補助金のあり方といった負担軽減策もあると考えます。

 現在運営中の放課後児童クラブへの支援について、保護者や現場で働く指導員の方々とともに進めること、そして今後運営が移行される場合においても、保護者や児童の思いが大事にされる、放課後児童クラブのあり方を訴え、議案第87号を賛成としました。

議案第79号 令和5年度横須賀市一般会計補正予算(第3号)

 今回の補正予算には、国からのコロナ交付金を活用し、民間事業者と連携したイベントの開催や米海軍基地開放イベントにおける事前予約システムの経費を計上するものがあります。私たちは、基地の存在を容認することにつながりかねないイベントの開催については否定的な立場であり、認めることはできません。今回はクリスマス時期に民間事業者と連携して行うイベントの開催に伴う予算も計上されていますが、イベント自体を否定するものではありませんし、地域活性化に寄与する効果もあるでしょう。

 一方で、医療機関や福祉の現場などさまざまな事業者の方々からは、新型コロナウィルス感染症の5類感染症への移行によりこれまでの公的支援が打ち切られ、またガソリンや資材費などの物価高騰により、これからの事業経営に不安を抱えているという声をお聞きしています。国からのコロナ交付金は物価高騰対策にも充当が可能です。先行きを読むのは困難な面もありますが、今は、医療や福祉への支援、そして市民の暮らしの下支えに充てることが求められるのではないでしょうか。

 また、都市整備常任委員会にかかりました「くりはま花の国 官民連携可能性調査業務 委託の実施について」は、花の時期以外にもより多くの来園者を呼び込むためとして、リニューアルの可能性と、パークPFIを視野に入れ設計や整備に国庫支出金を2分の1獲得するために民間のサウンディング調査を行うというものです。

 公共空間である公園の集客促進を民間に任せるパークPFIではなく、市民の意見を反映しやすい市が主体的に工夫をして公園の活用を進めていくことが必要であると考え、認めることはできません。

第82号コミュニティセンター条例中改正について、第83号青少年の家条例中改正について

 日本共産党市議団は昨年秋と今年夏の2回にわたって行われた青少年の家(みんなの家)説明会のいくつかに直接参加をし、青少年の家利用者のご意見を間近にうかがいました。「施設を残してほしい」「なくさないでほしい」「代わりの施設をしっかり設置してほしい」というご意見がどこでも出ていました。アンケートでもそのことが読み取れます。私たちは一般質問や質疑、委員会の場で、その声を代弁してまいりました。過日の質疑においても大村洋子議員が強調したところです。

 せっかくおこなった各施設での説明会で利用者の意見を伺えたのですから、FM戦略プランにのっとるならば、柔軟に対応し将来的な建て替えに方針を切り替えることも可能なのではないでしょうか。存続を望む声や実際に利用率がある施設に対しても画一的に廃止であるならば、何のための説明会だったのでしょうか。多様なご意見を聴収したうえで、最終判断として廃止という方針を出したとは到底言えず、認められません。

第84号老人デイサービスセンター条例中改正について、第85号老人福祉センター条例中改正について

 日本共産党市議団は直接、北下浦老人デイサービスセンターへ視察に伺い、利用者やスタッフの方々からご意見を伺いました。この施設にしかない設備や暖かいサービスなど、介護職員が誇りを持ってサービスを提供し、利用者が楽しく通える場となっています。市立のデイサービスセンターが中心となることで、居宅介護を支援し、健康寿命の延伸に寄与できると考えます。なによりも、利用者や職員の方々からの理解と納得が得られずに、廃止後の施設の用途も未定で進めることは認められません。

第89号 福祉援護センター条例中改正について

 議案第89号は福祉援護センター第一かがみ田苑を廃止とするものです。指定管理者である社会福祉事業団への横須賀市のかかわりが不十分で、不透明さも見受けられます。第一かがみ田苑が廃止に至る過程には、事業見通しの甘さや、対応の先送りがあったのではないかと考えます。福祉援護センターかがみ田苑 運営の抜本的な改革を求め、反対としました。

 以上のように問題点を示しましたが、今回の議案はすべて可決となりました。


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