井坂議員は、原子力軍艦の原子力防災対策について、昨年10月に行われた原子力防災訓練は福島の事故前の訓練とほぼ変わらないと指摘し、福島の事故の教訓を生かした防災対策の改善を提案をしながら質問をしました。
まず、訓練の中心だった屋内退避についてですが、防災計画にはモニタリングポスト(放射能漏れを監視している計測器)で100マイクロシーベルト/hの値を感知すると、原子力空母から半径3㎞の地域は家の中に避難(屋内退避)が勧告されることになってます。
原子力艦の事故時の退避基準が100マイクロシーベルト/hでいいのか
そこで、モニタリングポストで100マイクロシーベルト/h以上の値を感知した事故とは、これまで日本、世界でどんな事故だったかと市長に尋ねました。市の答弁は、日本では東海村のJCOの臨界事故と福島第1原発の事故、世界ではチェルノブイリの事故とのことでした。
つまり、横須賀で行う屋内退避訓練の事故想定があまりにも小さいということです。そもそも防災計画の基準の見直しが必要ですし、市としてもっと真剣さを持って訓練をおこなう必要があります。
75,000人の避難訓練をどうするの?
また、原子力空母から3㎞の範囲には約75,000人の市民が居住しているので、この人たちすべてを屋内退避訓練の対象としなければなりません。ところが、今回の参加者は田戸小学校の生徒、職員が約730名、町内会の方約30名、その他40名とのこと。こんな規模では本気さが問われます。